栗原先生のちょっと得する健康話

vol.06

チョコレートの健康効果

最近、健康効果が次第に明らかになってきているチョコに注目してみましょう。

チョコレートはカカオの種子を発酵・焙煎したカカオマスを主原料としており、フランス語のショコラとおしゃれに呼ばれることもあります。チョコレートの消費量は、ドイツが1番でスイス、イギリスと続きヨーロッパでは、しっかり嗜好品として根付いています。わが国は意外にも16位あたりに低迷しています。ところが、昨今の健康志向も手伝ってちょっとしたブームになりそうなのです。

ダイエット効果や血糖値を下げる効果も

ダイエット効果や血糖値を下げる効果もチョコレートの原料のカカオに含まれる、カカオポリフェノールにダイエット効果や血糖値を下げる効果があることがまず、判明。意外なことに食物繊維も豊富で便秘解消はもちろん、糖質の吸収を抑え、血糖値の上昇も抑えるのです。糖尿病になると約3倍、アルツハイマー型認知症になるリスクが高まる事実からもチョコレートはお勧めです。チョコレートのいい香り、口の中でのとろける感じが、幸福感を生みだし、同時に満腹中枢が刺激され食欲を抑えてくれます。さらに精神安定効果もあり、ストレス対策にも利用できそうです。

注目を集めている認知機能の改善効果のメカニズムとは?

「BDNF」という物質が、認知症予防効果を発揮することが分かっています。脳由来神経栄養因子と訳されます。脳内の神経細胞の成長を促したり維持したりする作用を持つタンパク質で、記憶力や認知力に重要な影響を及ぼします。認知症の予防効果で注目されている「BDNF」。なんとチョコレートを食べることで増加することが分かり、認知機能の低下を予防できそうなのです。もちろん、食べ過ぎは禁物、でも板チョコ半分(25g)ほどであれば毎日食べてもいいと考えています。

チョコレートを食べても太らないのか?

チョコレートは、摩訶不思議な食べ物です。美味しいけれど太るのではというイメージ。しかし、原料のカカオには「リグニン」と呼ばれる食物繊維が多く含まれるので、糖質の小腸からの吸収を阻害してくれます。カカオの脂肪分も、吸収率が悪く、体脂肪にはなりにくい、太りにくいのです。血糖値も予想に反しあまり上がりません。私も間食にはもっぱらチョコ。でも、スナック菓子、煎餅、飴などとは違って、決して太らないのは自ら実験済です。

スーパーに行く度、チョコレートの種類が増えているのには驚きます。チョコの原料になる、カカオポリフェノールの健康効果が注目されているからでしょうか。なんと乳酸菌入りチョコ、糖質をオフにしたチョコレート、カカオ100%チョコなどもあるのには驚きました。少々食べただけで満足感、幸福感が得られることも他の食品には無い特徴です。

動脈硬化による心臓病や脳梗塞などのリスクも軽減。

特に70%以上の「高カカオ」がお勧め。高カカオに多く含まれる苦味の成分「テオブロミン」には、神経を鎮静化させ、精神をリラックスさせストレスを減らす作用があるのです。また、腸管内の残留物の排出をする役割があり、便秘対策にもなります。

カカオポリフェノールは、血管壁をしなやかにし、血圧を下げ、善玉コレステロール(HDLコレステロール)を増やす働きもあります。悪玉コレステロール(LDLコレステロール)が活性酸素により、超悪玉化することも防ぎます。1日板チョコ半分(25g)ほど食べると、動脈硬化による心臓病や脳梗塞などのリスクを減らすことができそうなのです。

チョコの原料のカカオ、学名は「テオブロマ」ギリシャ語で「神様の食べ物」という意味です。中南米やアフリカで栽培されてきたカカオは、古代文明では神々への感謝の捧げものだったのです。人々を幸せな気分にする、そして健康に導くことも遠い昔に経験的に分かっていたのでしょう。チョコレートに感謝ですね。

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栗原クリニック東京・日本橋
院長

栗原 毅

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