栗原先生のちょっと得する健康話

vol.24

楽しく食べてめざそう「健康長寿」

楽しく食べてめざそう「健康長寿」 

今年も桜の季節が終わり、新緑の季節を迎えています。2013年に「和食;伝統的な日本の食文化」が、ユネスコ無形文化遺産に登録されました。今、われわれはそのことすら忘れてしまっています。原点に帰り「食」を再度見直してみたいものです。和食は、日本の食文化の上に成り立っています。急速に食文化が失われていくことが残念でなりません。

四季折々の味を楽しむためにも、「味覚」を研ぎ澄ませましょう!

四季がはっきりしている日本では、季節ごとにとれる食材が違うので、旬を楽しむことができます。「味覚」を研ぎ澄ますことも大切です。
「味覚」は、視覚、嗅覚、聴覚、触覚とならび、人間の五感の一つ。味覚には、甘味(あまい)、酸味(すっぱい)、塩味(しょっぱい)、苦み(にがい)それにうま味(うまみ)があります。味覚、これぞ、食事の醍醐味でしょう。
特に、うま味は、和食ならではのもの。昆布やかつお節からのだし、醤油、日本酒などには、素材の味を引き出す魔法のような技があります。
味覚は、咀嚼と密接な関係があります。唾液で食べ物が溶けて、初めて味を感じることができます。“噛めば噛むほど味が出る”とは、本当のことなのです。

噛むことで唾液が分泌され、脳の満腹中枢を刺激する。

楽しく食べてめざそう「健康長寿」 

噛むことで、歯が刺激されて唾液が分泌されますが、噛む力が低下すると唾液の分泌量が低下します。噛まない、噛めないことが、味わいの機会を逃すことになるのです。ですから、歯があるのに噛まないのは、もったいないことです。よく噛むことで、脳の満腹中枢を刺激し、「お腹がいっぱいになった」という感覚が早く生まれ、食べ過ぎを防ぐこともあります。
一方、噛めないのは、虫歯や歯周病が原因のことが多いのです。特に、歯を失う原因のトップの歯周病。万病の元といわれ、糖尿病、脳梗塞、心筋梗塞、さらにアルツハイマー病も引き起こすことがわかってきました。口腔内ケアをしつつ、楽しい会話をしながら、よく噛んで味わって食べる。「健康長寿は口から始まる」、最近注目のフレーズです。

健康長寿国は和食の賜物。和食文化を見直そう。

旬の食材を使い、自然を感じさせる食文化。郷土料理があり、季節の行事やお祝いのときに食べる行事食もあります。
世界屈指の長寿国になれたのも、この食文化によるところが大きいのです。健康長寿を目指し、「食」の持つ魅力を再発見してみましょう。
今、海外で「和食」が人気です。見た目の美しさや、素材そのもののうま味を生かしていることが新鮮に映るのでしょう。ブームの先駆けになったのは、和食が「ヘルシー」ということ。
一方、国内に目を転じてみると、和食の食文化は崩れそうにも感じられます。糖尿病、高血圧などの生活習慣病が急増しているのはその証です。まず、食生活を改善しなければ。特に「和食」の復活に期待がかかります。

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栗原クリニック東京・日本橋
院長

栗原 毅

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