栗原先生のちょっと得する健康話

vol.25

糖尿病には、糖質制限or カロリー制限?

糖尿病には、糖質制限or カロリー制限? 

今、医学界のみならず、患者の皆様が戸惑っておられることがあります。
それは、2000万人もいる糖尿病や糖尿病予備軍や肥満の方々が、食事療法として「糖質とカロリー、どちらを制限したらいいのか?」ということについて、まだ結論が出ていないからです。

糖質とカロリーとの違いとは?

まず、糖質とカロリーの違いについて考えてみましょう。
糖質とは主にご飯や麺、パンなどに含まれており、小腸から吸収されてエネルギー源になります。そして脳や筋肉、内臓を動かす重要な役割を果たしています。
カロリーは熱量を表します。熱量とは身体を動かすエネルギーのことです。
脂肪、糖質、タンパク質が3大エネルギー源で、それぞれでカロリーが異なります。脂肪:1g=9kcal、糖質:1g=4kcal、たんぱく質:1g=4kcal。理科の授業で習いましたね。 同じ量を食べると脂肪は糖質やたんぱく質に比べると2倍以上のカロリーになるわけです。であれば、カロリー制限に軍配が上がりそうですね。

カロリー制限食と糖質制限食の違い。

カロリー制限食とは一般的に行われている糖尿病の食事療法です。人は1日の生活の中で消費できるカロリーの量が決まっています。消費できる量以上のカロリーを摂取してしまうと、血糖値が上がってしまうという考え方です。摂取カロリーを減らし余分なカロリーを脂肪として蓄えることを防ぎ、同時に血糖値も下げてしまう方法なのです。
一方、糖質制限ダイエットはカロリーの摂取量を厳密に規定していません。摂取する糖質の量を減らすことで、血糖値を下げてしまおうというものです。
最近、減量効果もあるということが分かり、ダイエットに糖質制限食を取り入れられる方が増えてきています。

世界の主流は糖質制限(オフ)。

糖尿病や肥満の食事療法は、日本ではまだ、カロリー制限食が主流派です。世界では、もはや糖尿病といえば糖質制限(オフ)といわれる中、日本だけが取り残され「ガラパゴス化」してしまいそうです。
それでも、糖質制限は糖尿病にはいいと認識され始め、ビールなどの飲料、チョコ、パンなどで商品化され、CMも盛んにテレビで流れています。しかし、食事療法となると、未だにカロリー制限が幅を利かせているのが現状です。

なぜ、「糖質オフ」が支持されるのか?

糖尿病には、糖質制限or カロリー制限? 

「糖質オフ」とは、三大栄養素である糖質、たんぱく質、脂質のうち糖質だけを減らすことです。なぜ、糖質なのか? それは、食後の血糖値を上昇させるのは糖質だけだからです。
例えば、霜降りの特上のステーキを食べても血糖値は上がりません。カロリーは多いのですが、肉にはほとんど糖質が含まれてないからです。
カロリー制限食は摂取カロリーを減らし、身体が余分なカロリーを脂肪として蓄えることを防ぎます。糖質制限食は、カロリーの摂取量は関係しません。摂取する糖質の量を減らすことで糖尿病改善が得られるというもの。決定的な違いは、食べたいものを控えなくてもよいと言う点です。

カロリー制限食は大変で続けづらい?

カロリー制限食では高カロリーなものを控えて、極力低カロリーにこだわった食生活にします。脂肪の多い肉や脂を減らし、摂取カロリーを減らすことが基本になります。サラダにかけるドレッシングもノンオイルのものなどを選び、カロリーを控えるようにしなければなりません。摂取カロリーを控えようと思っても何が高カロリーで何が低カロリーか分からない、何をどれだけ食べればいいかが分からないという方が非常に多いです。事実、カロリーの計算はかなり複雑で面倒だと言う声も多いのです。そして、カロリーの計算をするには食材のカロリーを勉強しておかなければならないから大変です。

「糖質ちょいオフ」のすすめ。

一方、糖質制限食は糖質が多い物、例えば米、麺、パン、イモなどを控えればいいのです。食事量を減らすことなく満腹感を得ることができるので食事制限が苦手な方には非常にオススメです。
確かに極端な糖質オフダイエットをして、リバウンドをしてしまったという声も多く聞きます。
ですから私は、ご飯、麺、パンなどの主食を「10%減らす」だけでいい「糖質ちょいオフ」ダイエットをお勧めしています。ちょいオフなら、無理せずに続けられ、リバウンドがありません。無理がないから、一生、健康的に続けられるからです。
「糖質ちょいオフ」習慣、さっそく始めてください。

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栗原クリニック東京・日本橋
院長

栗原 毅

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