食べることは暮らすこと。食ぐらし

食べることは暮らすこと。食ぐらし

vol.15

盛りつけを楽しむ

人も料理も見た目が大事

人も料理も見た目が大事僕は人前でプレゼンテーションする機会が多く、中身はもちろん重要ですが、その中身以上に見た目が重要。あるコンサルティング会社が調査したところによると、なんと中身より見た目に人は信頼を置くそうです。人はまず目で見て「信頼できる」「信頼できない」を決める。これ実は人だけでなく料理も同じ。料理の場合は信頼ではなくて美味しいかどうかが重要ですから、まず目で見て「美味しそう」「美味しくなさそう」を判断します。その時の脳が捉えた印象が大きく、実際の味にも作用するのですね。

もちろん、ものすごく見た目が良くて中身がない人もいるように、同じような料理もあります。ですので、まずはそこそこ普通の味であれば、後は見た目、すなわち盛りつけで味の印象は大きく変わってきます。今回はそのあたりのヒントも少し紹介していきましょう。

盛りつけは楽しむが勝ち

盛りつけは楽しむが勝ち何事も気持ちがすべてに伝わるものです。嫌な気持ちは人にもそれが伝わるように。だから料理はもちろん盛りつけも愉快な気分で、気軽に楽しんで。それがまずは一番大事。 料理は作るのにメニュー決めから買い出しまで含めると、結構な時間と労力を要します。せっかく手をかけて作るわけですから、美味しそうに盛りつけないと損ですし、盛りつけも楽しまないと損です。そして、正解のない世界。だからこそ自由に。作って盛りつける人が、楽しければ楽しい程、食べる人も楽しくて美味しくなります。

そしてその工夫のポイントが旬です。食べ物には旬があります。同様に盛りつけにも、旬の考え方を持ち込みます。暑い日は涼しげに。寒い日はあったまるように。まずはそこが大切。白い色は涼しげ。だから夏が良い。太いより細い方がしなやかでさらに涼しげ。だから、白くてもうどんよりそうめんが見た目にも旬を感じ、涼を運んで来てくれる。ほんの、ちょっとしたことです。

食べ物は形と色と食感でできている

食材をテーブルの上に広げて並べて、目を凝らして全部を見てみてください。そしてこれらは何でできているのだろう、違いは何だろうとシンプルに想ってみてください。行き着くのは、それぞれの形と色と食感です。形と色は見たら直ぐに分かります。しかし食感は分かりません。だけどじっと見ていると想像できます。ここが大事です。その想像が伝わるように盛りつけていきます。そのとき、たとえば小皿の場合は、各々の形、色、食感を引き立てるように小皿を選びながら。大皿の場合は、どかんとまるで山奥に旅するような気分で、取り分けが進むような盛りつけで。

最後に、最近流行のワンプレートの盛りつけ方のコツをアドバイスします。一言で言うと、三点盛りがバランス良くグッドです。二点盛り、四点盛りはどこか居心地が悪く、中身以上に美味しさが伝わらない。人はバランス良い空間やデザインが大好きで、心地よさを感じます。料理もそうです。お皿洗いも楽なワンプレート。その際はぜひ三点盛りでお楽しみください。

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食のぐるり株式会社
代表取締役

高原 純一

企業のマーケティング・コンサルティング、プロジェクト・ディレクションを基盤に講演、執筆業務を営む。
傍ら、消費者と農業・漁業生産者の目線から、食卓と暮らしのしあわせづくりにも取り組んでいる。

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