食べることは暮らすこと。食ぐらし

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vol.23

ビールができるまで

今回は「ビールができるまで」と題して、その作り方と歴史を少しだけですが紐解きます。

生まれは紀元前

ビールができるまでビールの誕生は驚くほど昔。紀元前4千年前のメソポタミア文明と言われる説がもっとも有力。シュメール人によって、世界最古のビールが誕生したとのこと。余談ですが、私の祖先をある方面で調べて頂くと、シュメール人と深い関係があったとのこと。だから私も無類のビール好きなのかと納得した次第です。
話を元に戻しますが、太古の歴史から人間の根源に美味しさと酔いを求める本能が濃くあったのでしょうね。のどの渇きという物理的欲求を超える、ライフスタイル欲求に近いものが。そしてその後、変遷を経て、11世紀のドイツにおいて初めてビールにホップを入れるという画期的な出来事が起こるわけです。

ビールの作り方

さてここで、ビールの作り方にも触れておきましょう。ビールの香りづけと殺菌作用に大きく寄与したホップに加えて、ビールの原料は麦芽、ビール酵母、水です。麦芽から多くは大麦を発芽するのを一旦止め、デンプンを糖化し麦汁をつくります。そこへビール酵母を投下。炭酸ガスが出て発酵が始まるわけですが、上面で発酵する上面発酵でつくられるものがエール。下面で発酵する下面発酵でつくられるものがラガーになります。
そして、ビールの香りづけに欠かせないのが前述のホップ。独特な苦みの基でもあります。日本のビール製造にほとんど輸入のホップを使用していましたが、昨今の国産ブームの波もあり、岩手県遠野市はじめ若手農家による国産ホップ再興の動きからも目が離せません。

日本のビールは横浜から

ビールができるまで

さて、その日本での最初のビールと言えば鎖国時代は長崎出島、開国後は横浜のジャパン・ブルワリー。一般的にはその流通量もあり先駆けとしては横浜ではないでしょうか。このジャパン・ブルワリー創設者がアメリカ人のコープランド。ブルワリーの名前がスプリング・ヴァレー・ブルワリー。どこかで聞いた名前ではありませんか? そう、代官山にあるキリンが運営するスプリング・ヴァレー・ブルワリーそのものです。ジャパン・ブルワリーは今のキリンビールの前身なのですね。代官山スプリング・ヴァレー・ブルワリーでは、ジャパン・ブルワリー創設者の名前を冠したコープランドというビールも飲むことができます。
そこはマイクロブルワリーでもあるので、ビールの製造が目の当たりにもできる場所です。ビールができる姿を見ながら、ビールの歴史と美味しさを楽しんでみてはいかがでしょう?

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食のぐるり株式会社
代表取締役

高原 純一

企業のマーケティング・コンサルティング、プロジェクト・ディレクションを基盤に講演、執筆業務を営む。
傍ら、消費者と農業・漁業生産者の目線から、食卓と暮らしのしあわせづくりにも取り組んでいる。

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