薬剤師が実践!薬を使わずに健康に生きる

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vol.26

「骨粗しょう症」にならないために①

「骨粗しょう症」にならないために①

「骨粗しょう症」は、今では誰もが知っている病名ですが、病名ができたのは1990年代のこと。日本のメーカーが骨密度を簡単に測定できる機器を開発したことで生まれた病名なのです。
つまり、骨粗しょう症にならないためには骨密度が下がらないようにすることが大切ですね。
では、どのような生活を送れば骨密度の低下を抑えることができるのかを考えてみましょう。

まず、骨密度を下げないコツは「日光を浴びること」です。
お日様とは縁遠い生活を送りがちな現代人…。でも、それでは健康な身体はつくれません。もっと積極的に日光を浴びるように心がけましょう。
皆さんも、日光を浴びると、ビタミンDがつくられることはご存じだと思います。そのビタミンDは、骨をつくるのに不可欠な栄養素です。
骨をつくるのにカルシウムが大切なのは当然ですが、カルシウムを十分にとっていれば骨が強くなるわけではありません。腸でカルシウムが吸収されるためには、ビタミンDが必要なのです。いくらカルシウムを摂取していても、ビタミンDが足りなければ吸収効率が極端に悪くなるばかりか、血液中のカルシウム不足を補うため、緊急処置として、骨を溶かしてそれにあてるようになってしまいます。

また、ビタミンDが極端に不足すると、カルシウムとともに、これもまた骨を生成するのに必要なリンも足りなくなります。
そして、劣化が続いていった先に待っているのが、「骨粗しょう症」です。そうなってしまうと、ほんのちょっとしたことで骨折し、寝たきりの生活を余儀なくされることも少なくありません。
最近は、日焼けをやたらと気にしたり、皮膚がんになるのが怖かったりするからといって、日光にあたることを避ける人もいますが、全身の健康を維持することを考えれば、極端に日光を避けるのは考えものです。
「身体は口から食べたものだけでできている」とよく言われますが、実は「日光」も私たちにとって大切な「栄養素」なのですね。
日光を浴びることでセロトニンの分泌が促進されるので、うつ傾向の人にとっても、とても有効です。
お日様と仲よくする生活を送ってくださいね。

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一般社団法人国際感食協会代表理事
薬剤師・栄養学博士

宇多川 久美子

1959年千葉県生まれ。明治薬科大学卒業。
医療の現場に身を置きながら、薬漬けの治療法に疑問を感じ、
「薬を使わない薬剤師」を目指す。
現在は、自らの経験と栄養学・食事療法などの豊富な知識を活かし、薬に頼らない健康法を講演会やセミナー、雑誌などで発信している。
「薬が病気をつくる」(あさ出版)、
「長生きするのに薬はいらない」(青春出版社)など著書多数。