薬剤師が実践!薬を使わずに健康に生きる

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vol.28

新型コロナウイルスについて

新型コロナウイルスについて

2019年末、中国湖北省武漢市で発生した「新型コロナウイルス」(COVID-19)は日本にも大きな影響を及ぼしています。

そもそもコロナウイルスは発熱や上気道症状を引き起こすウイルスで、人に感染を起こすものとして6種類が報告されていました。そのうちの 2種類は、中東呼吸器症候群(MERS)や重症急性呼吸器症候群(SARS)といった、重症化傾向のある疾患の原因ウイルスです。それ以外の4種類のウイルスは、一般の風邪の原因の10~15%(流行期は35%)を占めます。
今回のウイルスは、これまでに報告されていない新型コロナウイルスで、発熱、せきなどの呼吸器症状がみられます。

新型コロナウイルスの発症者は、発熱や呼吸器症状が1週間前後持続し、強いだるさを訴える方が多いようです。
高齢者や基礎疾患(糖尿病、心不全、呼吸器疾患など)を有する方は、重症化するリスクが高いと考えられています。現在報告されている感染者のうち約20%が重症化し、死亡する患者の割合は約2%とされています。

日本でも治療に使えるか効果を確かめている薬も何種類かありますが、治療法は確立されていません。
ワクチンの開発にも着手していますが、これらの成果が出るのは早くても6~12か月先とみられています。

となれば、自分の身を守るためには、自身ができる防御策をしっかりやっていくしかありません。感染を防ぐ基本はどのウイルス感染でも同じように、手洗い・うがいをすることです。発症を防ぐには、免疫力を高めることです。規則正しい生活を送ることで自律神経のバランスを整える、身体をできるだけ冷やさない、筋肉を動かして血流の良い身体を作るなど、当たり前のことがもっとも免疫力を上げる方法です。

人類が自然を壊し続け温暖化が進み、密集市街地を作り、家畜を育て、動物たちをペットとして飼い、世界中を飛行機で飛び回り続ければ、新しい感染症の発生は今後も増えていくでしょう。
特効薬が開発され、新型コロナウイルスを封印することができたとしても、これが最後にはならないのです。

そのためにも、感染症に立ち向かうことのできる身体作りをしていくことが最善策となるでしょう。

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一般社団法人国際感食協会代表理事
薬剤師・栄養学博士

宇多川 久美子

1959年千葉県生まれ。明治薬科大学卒業。
医療の現場に身を置きながら、薬漬けの治療法に疑問を感じ、
「薬を使わない薬剤師」を目指す。
現在は、自らの経験と栄養学・食事療法などの豊富な知識を活かし、薬に頼らない健康法を講演会やセミナー、雑誌などで発信している。
「薬が病気をつくる」(あさ出版)、
「長生きするのに薬はいらない」(青春出版社)など著書多数。